Heroku基礎知識:クラウドプラットフォームの入門
概要
Herokuは、開発者がアプリケーションを簡単にデプロイ・管理できるPaaS(Platform as a Service)プラットフォームです。2007年に創業され、現在はSalesforceの子会社として運営されています。
Herokuの特徴
1. シンプルなデプロイメント
- Gitリポジトリとの直接連携
git push heroku main
でデプロイ完了- 自動的なビルドプロセス
2. マルチ言語対応
- Ruby, Node.js, Python, Java, PHP, Go, Scala, Clojure
- 各言語の最新バージョンをサポート
3. アドオンエコシステム
- データベース(PostgreSQL, Redis, MongoDB)
- 監視・ログ(Papertrail, New Relic)
- 認証(Auth0, Okta)
基本的なワークフロー
1. アプリケーションの作成
bash
# Heroku CLIのインストール
curl https://cli-assets.heroku.com/install.sh | sh
# ログイン
heroku login
# アプリケーション作成
heroku create my-app-name
2. デプロイメント
bash
# リモートリポジトリの追加
git remote add heroku https://git.heroku.com/my-app-name.git
# デプロイ
git push heroku main
3. 環境変数の設定
bash
heroku config:set DATABASE_URL=postgresql://...
heroku config:set NODE_ENV=production
料金体系
Free Tier(終了)
- 2022年11月に無料プランが終了
- 現在は有料プランのみ
Basic Dyno
- $7/月から
- 512MB RAM
- 1x CPU
Standard Dyno
- $25/月から
- 512MB-2.5GB RAM
- 1x-2x CPU
メリット・デメリット
メリット
- 開発者体験が優れている
- 学習コストが低い
- 豊富なアドオン
- 自動スケーリング
デメリット
- コストが高くなりやすい
- ベンダーロックイン
- カスタマイズ性の制限
- 無料プランの廃止
まとめ
Herokuは初心者から中級者まで幅広く使えるPaaSプラットフォームです。特に、開発からデプロイまでの流れが非常にシンプルで、インフラの複雑さを隠蔽してくれる点が大きな魅力です。ただし、本格的な運用を考える場合は、コストとベンダーロックインのリスクを考慮する必要があります。