Active Recordの基礎

Active Recordは、Ruby on Railsに組み込まれたORM（Object-Relational Mapping）ライブラリです。データベースのテーブルをRubyのクラスに、テーブルの行をRubyのオブジェクトにマッピングすることで、データベース操作を直感的に行うことができます。

Active Recordの役割

• モデルとデータベースの関連付け: Postモデルはpostsテーブルに関連付けられます。
• CRUD操作: create, read, update, deleteといったデータベース操作をRubyのメソッドで実行できます。
• アソシエーション: モデル間の関連（has_many, belongs_toなど）を定義できます。
• バリデーション: モデルの属性に対して、データの整合性を保つための検証ルールを設定できます。
• マイグレーション: データベーススキーマの変更をバージョン管理できます。

モデルの作成

Active Recordモデルを作成するには、rails generate modelコマンドを使用します。

bin/rails generate model Post title:string body:text

これにより、app/models/post.rbファイルと、db/migrateディレクトリにマイグレーションファイルが生成されます。

# app/models/post.rb
class Post < ApplicationRecord
end

CRUD操作

Create（作成）

post = Post.new(title: "Hello World", body: "This is my first post.")
post.save

# または
Post.create(title: "Hello World", body: "This is my first post.")

Read（読み取り）

# すべての投稿を取得
posts = Post.all

# IDで投稿を検索
post = Post.find(1)

# 条件に一致する最初の投稿を検索
post = Post.find_by(title: "Hello World")

# 条件に一致するすべての投稿を検索
posts = Post.where(title: "Hello World")

Update（更新）

post = Post.find(1)
post.update(title: "New Title")

Delete（削除）

post = Post.find(1)
post.destroy

アソシエーション

モデル間の関連を定義することで、関連するオブジェクトを簡単に操作できます。

# app/models/author.rb
class Author < ApplicationRecord
  has_many :posts
end

# app/models/post.rb
class Post < ApplicationRecord
  belongs_to :author
end

これにより、author.postsやpost.authorのように、関連するオブジェクトにアクセスできます。

まとめ

Active Recordは、データベース操作を抽象化し、Rubyライクなインターフェースを提供することで、開発の生産性を大幅に向上させます。